子供の七五三などで、神社やお寺でよく見かけるハトは実に可愛らしいものです。ところが、いざ我が家の軒下やベランダにハトが泊まるようになると大変です。可愛いでは済まされません。ハトのフンには様々な病原菌が潜んでいるといいます。それこそ、抵抗力の弱い子供や赤ちゃんに病原菌が感染したら大変です。
ここでは、そんなハトについてその種類やフン害などについて詳しくご紹介してみたいと思います。
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私たちの周りにいるハト
日本でよく見かけるハトの種類
日本に生息している野生のハトをあげると、ドバト・キジバト・アオバト・ギンバトなど全部で8種類程になります。そんな中、普段私たちがよく見かけるハトともなるとドバトとキジバトの2種類程度です。これらのハトのうち、公園や神社・お寺でよく見かけるハトといえばドバトです。
一方、雑木林などではキジバトを見かけます。ドバトとは違って樹木の枝などに巣を作って、木の実や果実などを食べています。これらのハトの外見上の違いをあげるとすれば、ドバトは全体的にグレーと黒の羽根が混ざり合っています。一方、キジバトは全体的に茶色と白の羽根が混ざり合った色をしています。
手品で使われるハトはギンバト
手品で使われる白いハトは、ドバトやキジバトではなくてギンバトと呼ばれるハトです。手品の際にも、マジシャンの上着のポケットの中におとなしく収まっています。それだけ、通常のハトよりも体が小さくておとなしい性格なのだといいます。
もちろんそれだけではありません。マジシャンが手塩にかけて育てあげて訓練しているからだといえます。一方、同じ白いハトでも結婚式で使われるハトはドバトです。しかも伝書鳩にもなれるハトなので、普段は鳩舎に戻るような習性があります。
実は不衛生!ハトの害とは
ハトは4段階を経て近づいてくる
ハトがベランダや民家の軒下に泊まったりする光景をよく見かけます。そんなハトは、大きく分けると4段階に分けながら徐々に人に近づいてくるといいます。まずはベランダや民家の軒下に休憩を兼ねて泊まります。その後、安全な場所と判断するとさらに待機時間が長くなります。
その後は、夜休むねぐらにしてしまいす。もちろんそうなると、ハトのフンが彼方此方にたまるようになります。最後は、ねぐらにするどころかその場に巣を作るようになります。最終的には、巣を作ることがハトの目的なのですが、いきなり巣を作らずに安全性を常に確かめながら徐々に住み着くという実に巧妙な方法をとるのです。
ハトのフンによる被害
ハト自体はそれほど嫌な生き物ではありませんがフン害が問題なのです。例えば、ハトが車や軒下にフンをすると汚れてしまいます。あるいは会社などでは、出荷前の製品の上にフンを落としてしまいます。もちろんそうなると、フンを取り除かないと出荷するわけにはいきません。
ハトのフン害はそれだけではありません。ハトのフンには、クリプトコックス症やニューカッスル病を引き起こす恐ろしい病原菌が潜んでいるのです。あるいはサルモネラ菌なども寄生しています。また、ダニやゴキブリの発生源ともなってしまいます。
ハトの対策方法
追い払うことはできても捕獲はできない
ハトに対しては、追い払うことはできても捕獲してはいけないといいます。それは、ハトが平和を象徴する鳥だからではありません。日本には鳥獣保護法という法律があるので、むやみに捕獲したり傷つけたりすることができないのです。
もちろん、絶対に捕獲してはいけないというものでもありません。自治体に申請をすれば、業者に捕獲してもらうなどの対策は可能です。その代り、申請には様々な申告事項が必要であったりその後の審査にも時間がかかるので、許可がおりるまでにはかなりのタイムラグが生じてしまいます。
手軽にできるハト対策
ベランダや軒先にハトのフンが落ちて困っているという方は、市販のネットを張ったりテグスを何本も張るとハトが気軽に立ち入ることができなくなります。例えば、天井の鉄骨の梁にハトがよく泊まる場合には、天井全体にネットを張り巡らすのです。そうすると、ネットが邪魔になり梁に泊まることもできません。
あるいは、ベランダにハトがよく泊まるという場合には、ハト対策用の市販のテグスを何本も張り巡らします。そうすると、羽根を広げながらベランダまで飛んでくることすらできなくなります。こうしたハト対策は、いずれもハトを締め出すためのものなので、鳥獣保護法に触れる心配も要りません。
まとめ
ハトの種類や被害、さらにはハト対策についてご紹介いたしました。もしハトがよく泊まるようになって困っているという方は、今回ご紹介したようなハト対策を実践してみてはいかがでしょうか。